当院の血液浄化療法

血液浄化療法

血液浄化療法とは血液中に存在している病因物質、あるいは老廃物や血液成分を除去することにより病態の改善を図る治療法です。

様々な治療方法がありますが、患者様の病態に合わせて適切な治療を選択し施行いたします。

当院では、先進的な透析機器を導入し、全台オンラインHDFに対応しております。 また、透析管理システムの運用により安心・安全な透析治療を提供できる環境も整備されております。

NIKKISO DCS 200Si

血液透析(HD)

血液透析とは人工腎臓(ダイアライザー)によって腎臓の機能の一部を代替する治療です。

血液と透析液が半透膜を介して接することで、機能の低下してしまった腎臓の代わりに、血液中の老廃物や体の中の余剰な水分の除去を行います。血液浄化療法の基本となる治療法です。

血液透析濾過(HDF)

血液透析濾過は血液浄化療法の一つです。血液透析と同時に血液の濾過を行い、同量の補充液を点滴のように補充します。血液透析と比較し、血液中の小分子から大分子までの幅広い老廃物の除去が可能となっています。

当院の透析液は、日本透析医学会による「透析液水質基準」を準拠しており、補充用透析はもとより透析液もエンドトキシン検出感度以下、細菌も検出されない超純水透析液を使用しオンラインHDFを積極的に行っており、患者様の症状によってはオフラインHDF・IHDFも可能です。

    期待できる主な治療効果
  • β2MG(ミクログロブリン)蓄積による透析アミロイド症の予防
  • 掻痒感、ストレスの軽減
  • 透析低血圧

オンラインHDF

当院では清浄化※された透析液を使用するオンラインHDF治療を行っております。オンラインHDFでは透析液の一部を補充液として使用します。従来のHDFよりも大量の補充液を使用できるため、高い除去能が期待できます。

間歇補充型HDF(IHDF)

当院では治療法の一つとして間歇補充型HDFを導入しております。治療中の30~60分に1回、200ml程度の透析液を血液回路内に補充しています。間歇的に少量を補液することで末梢循環障害が改善され、透析中の血圧低下防止に効果があるとされています。

※透析液清浄化について

当院ではオンラインHDFを実施しております。従来の血液透析に比べ、血液回路内のプライミングや返血時にも、生理食塩水ではなく透析液を用います。そのため透析液を清浄に保つことは大変重要です。
水質検査(エンドトキシン、生菌検出)をより一層慎重に行うことで、日本透析医学会で定められた超純水透析液の基準を満たしたものを使用しておりますので、安心して治療をお受けいただけます。

特殊血液浄化

当院では血漿浄化療法を行える専用の多用途血液処理装置を導入し、アフェレーシス療法に含まれるLDL吸着療法・顆粒球除去療法(GCAP)を実施しております。
薬物療法のみでは効果が十分に期待できない下記の難治性疾患の患者様を対象に、外来通院にてアフェレーシス治療を行っております。

※主な適応疾患と治療方法

顆粒球除去療法(GCAP):潰瘍性大腸炎・膿疱性乾癬・クローン病
LDL吸着療法:家族性高コレステロール血症・閉塞性動脈硬化症

KANEKA MA-03